脂肪酸組成と生理作用から油と健康についての考察があります。
詳しくは以下のHPと以下の書籍にありますが、ざっとポイントをお話してみようかと思います。
金城学院大学オープンリサーチセンターのHPから I章 最新の脂質栄養を理解するための基礎
を参照。
「油の正しい選び方・摂り方」
まず「油の正しい選び方・摂り方」の前書にこうあります。
{約半世紀の間、動物性脂肪とコレステロールを悪玉とし高リノール酸食用油を善玉とする油脂栄養学が中心でしたが・・~・・癌や心臓病・脳血管症・アレルギー・炎症系の病気・うつ病・に至るまでリノール酸(ω6系)の摂り過ぎこそが大きな危険因子となっていたのです。}
このように著者、他一定数の研究者により、リノール酸の摂り過ぎ⇒×、代わりにαリノレン酸を摂るべき。
という結論になる油脂栄養学があります。
要点を順にあげてみましょう。
① 食用油はその組成から4種類に分けられる
飽和脂肪酸・一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)・多価飽和脂肪酸(リノール酸・αリノレン酸)
② 飽和脂肪酸・オレイン酸は動物体内で生産出来るが、リノール酸・αリノレン酸は生産出来ないので人体に必須の脂肪酸となる。
③ 近年の食用油摂取の傾向はリノール酸過多にあり、リノール酸を摂りすぎる事によって様々な弊害を引き起こす事が分かってきた。
④ リノール酸とαリノレン酸は競合的であるため、リノール酸の害を減らすためにリノール酸を減らしαリノレン酸を摂取する事が有効であることが分かってきた。
⑤ リノール酸が豊富な油はエゴマ油・アマニ油である。
さて、リノール酸とかα(アルファ)リノレン酸とは何なのでしょうか?
ほとんどの食用油の成分はその組成により何種類かに分けられます。
飽和脂肪酸・一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)・多価飽和脂肪酸(リノール酸・αリノレン酸)です。
このうち飽和脂肪酸と一価飽和脂肪酸(オレイン酸)は動物体内でもタンパク質や糖質から作られますが、リノール酸とαリノレン酸は植物の体内では作られますが哺乳動物の体内では生産できません。
よってこれらは必須脂肪酸となります。
飽和とか不飽和とかの分類はその化学構造からの名称で、飽和脂肪酸の場合炭素の4本の手のうち2本が水素で結ばれている(飽和している)のに対して、不飽和脂肪酸の場合水素が一つしか手を結んでなく、代わりに炭素同志が2本の手で結ばれている事が所以です。
化学式の構造に特徴があるという事で分けられているということです。
(金城学院大学オープンリサーチセンターのHP I章 最新の脂質栄養を理解するための基礎ページ2に化学式の図があります。)
そしてその種類によって人間の体内で起こる生理作用が違い、その事が昨今の様々な健康問題に影響を与えているということです。
結論的には上述の通り、リノール酸を減らしαリノレン酸を増やすべきとなります。
さて、「油の正しい選び方・摂り方」を読むとαリノレン酸は神様のような存在に見えてくるほど絶賛しているように感じます。
リノール酸を減らしαリノレン酸を増やすことで、どんな疾患に良い影響を与えるのか列挙してみましょう。
アレルギーと炎症性疾患
脳機能低下やうつ病
網膜の働きの向上
発がん・転移を抑える
脳卒中
老化抑制
etc
特にアレルギーなどの炎症性疾患に効果がある仕組みなどについては詳しく書いてありとてもためになります。
ひとつこの書に書いてある事で強く関心をもったことをあげてみます。
炎症が起こる仕組みは後述しますが、その炎症を抑えるために開発された薬、これは多くはリノール酸の摂取が体内で色々な物質に変化して人体に影響を与えていくのですが、そのリノール酸摂取のために発生したルートを遮断するための薬だという事です。
要するに現代人はせっせと炎症を誘発する種類の油を摂取してそれによって引き起こされる炎症を薬によって抑えている。
というバカげたことをしているという事です。
それではリノール酸摂取が炎症を起こす仕組みについて説明してみます。
リノール酸を摂取すると体内の代謝酵素によって他の脂肪酸に変化していきます。
リノール酸→γリノレン酸→アラキドン酸→ホルモン様物質(エイコサノイド)。
この流れをアラキドン酸カスケードと呼びます。(カスケードとは階段状に連続する滝、作用が増えていく事が由来)
リノール酸は必須なのですが、多量に摂ると細胞がアラキドン酸で満たされ、これ由来
のエイコサノイドが過剰に作られます。このことが、多種の癌、動脈硬化性の病気(心臓・
脳血管疾患)、アレルギー症や切れやすい行動などの原因となっています。
そしてこのアラキドン酸カスケードを阻害するための薬として多くが利用されているという事です。
これはアレルギー性の炎症に限らす頭痛、生理痛などの炎症もそうです。
ステロイド系抗炎症薬、非ステロイド系抗炎症薬、抗アレルギー薬のほとんど(抗ヒスタミン薬は除く)などがそうです。
名前が知られているところだと、アスピリン、バファリン、ボルタレン、インドメタシン、イブプロフェン、ロキソニン、アレジオン、バイナス・・・
ということでこれらの炎症を薬で抑える前に、そもそもアラキドン酸カスケード自体を食によって作らない事が先決、また食によって防ぐことが出来るということです。
ちなみに半信半疑で数か月前から自分は試しています。
エゴマ油やエゴマ粒を常食しています。
そして25年来の花粉症持ちでしたが、今年25年振りに気にならないところまでになっています。
今のところ風の強い日に外で顔面をさらけ出しても何の問題もありません。
いや、25年ぶりだ、春風が億劫でないのは!
基本的に健康についてこういうミクロな体内の生理作用についてはあまり重きを置いていないのですが、これは効果があるのかな、と思っています。
とどのつまり現代人は植物性油脂をとり過ぎているということなのですね。
しかしこうなるとαリノレン酸だってとり過ぎたら悪影響は出るんじゃないの?
という疑問は生まれるでしょう。
油だけ抽出したものなんてそもそも取らない方がいいだろうという結論になりそうですが、著者は今更油脂を減らすのは現実的ではないので摂るならリノール酸ではなくαリノレン酸にした方がいいと結論しています。
しかし一度花粉症からほぼ回復してしまうと、何かもうαリノレン酸取らなくてもいいんじゃないかと感じてしまう。
要はアラキドン酸カスケードが作られ易い体質になっていた体から一回回復すればある程度大丈夫なんじゃねぇ?などと。
さて、どうなんでしょう?
では最後に気になる各食用油の脂肪酸組成ですが、金城学院大学オープンリサーチセンターのHPから I章 最新の脂質栄養を理解するための基礎のページ3図3に分かり易い表がありますのでそちらを参考にしてください。
ちなみにその他の食生活は過去最高に乱れております・・・
あわわわわわ(*_*;
お客さんに良く聞かれる事です。
「7分と3分ってどっちが玄米に近い方でしたっけ?」
これ米屋でもない限り、答えをそのまま覚えても時間が経つとどっちがどっちだか分からなくなりますよね!
この問いの正解は3分の方なんですが、さて、ではどう覚えれば記憶に残りやすいのか?
これはどっちがどっちとそのまま覚えるより、精米について全体像を覚えてしまう方が記憶に残るのではと考えます。
まず「玄米」、これはお米からもみ殻を取っただけの茶色のお米のことです。
一般的に知られていて食べなれているお米は「白米」です。
「白米」は「玄米」の表面の、茶色いヌカになる部分を全部削ったお米の事を指します。
ではこの白米に精米した時に「玄米」全体の何%が削られるのか?
これが一つの覚えるポイントで、これを覚えていればその後の理解も進むと思います。
答えは約10%で、「白米=約10%削る」と覚えて下さい。
そして、「玄米」の表面を約10%削ると白い部分が出てくる、また「白米」の表面を茶色いヌカになる部分が約10%覆っているという見方も出来ます。
このことを記憶していると後は簡単です。
「玄米」表面の約10%削るのが「白米」なら、「玄米」の表面約3%を削るのが3分づき、表面約5%を削るのが5分づき、表面の約7%を削るのが7分づき。
と数字をそのまま覚えれば良いだけです。
ということで最初の問い「7分と3分ってどっちが玄米に近い方でしたっけ?」
は数字の小さい3分の方が3%しか削らないのでより玄米に近いんだな、という事がすぐ理解できると思います。
さて分づき米についてお話ししましたのでついでにもう少し。
白米でも分づき米でも、約何%とあいまいな数字になってますが
これはお米によって表面のヌカ層にばらつきがあるためです。
例えば全体の10%削ってもまだ若干茶色くヌカ層が残ってしまうお米もあるし、逆に9%削れば極端な言い方をすると真っ白になるお米もあるという事です。
またどの程度から白米と呼ぶか?
というのは人によって違い、要はお米屋さんによって違うという事です。
概ね8%~10%削ってあれば一般的に白米と感じれると思います。
要はパッと見、白いお米だ、と感じれるという訳です。
一応うちでは約10%をひとつの目安、それと色の目視で精米の加減を調節しています。
また以上の事から、9分づきと白米は1%の違いしかありませんのでほとんど見た目は変わりません。
同じように、8分と9分もほとんど変わりません⇒7分と8分もほとんど変わりません・・・
となっていきます。
という事で分づき米というのは、かなりあやふやなんですね。
また上述したようにお米によってヌカ層の量に違いがあるのと、これまた困ったことにお米によって固い柔らかい、水分が多い少ない、気温が高い低い、などでお米の削れ方に大きな違いが出てきます。
これらの事が要因で分づき精米は何気に気を使う作業で、求めている数字と色を完璧に出すのがとても難しい。
というより不可能に近いものもあります(精米器の圧力の加減もデジタルなので、こことここの間にボタンがあれば丁度だろうなぁ、みたいなこともしばしば・・・)
今のところ大きなクレームは頂いておりませんが、おそらくお客さんの中には「あれ、この前の5分づきよりちょっと色が薄いな、濃いな」こう思った方も結構いるんじゃないかと思います。
一応どのお米がどれくらいの圧力でどれくらいの%削れるか、という数字のチェックを怠らずにはいるのですが、ちょっとした色の違いはどうかご勘弁を・・・
とイクスキューズしておきます。
でもあまりにも求めていたものと違っていたら遠慮なく仰って下さい!
自分の勘違いだったりする事もある訳なので(*_*;
その過程をひとつ!
お店の棚などはほとんど自分で作ってます。
決して器用なわけではないのですが、何かこう自分の手でやろう!
と思うとやりきらないと気が済まないタチなのです。
しっかりとした物を作りたかったので結構大変な作業になりました。
幅1000mmx高さ700mm(掲示部分)の掲示板です。
表にはアクリル板、後ろの横から中の板を抜き差しするタイプです。
概ね完成、の画像です。
今回も使う木材は杉。
理由は、海外の木材におされて日本の杉が余っているという話を聞いたことがあるから。
(でも今回地元の材木屋さんで購入したんだけど、最近そういう考えが広まりつつあって逆に日本杉が最近は入りづらいとかなんとか・・・)
耳より情報:ホームセンターで手に入らないサイズの木材は地元の材木屋さんに聞いてみると良い!取り寄せてくれたりしますよ!今回は古沢の柳原材木店さんで購入させていただきました。
両サイドの柱は105mmx105mmx3000mmの木材
地上部高さを1500mm位と考えていたので地下に3分の1を埋なければならないので
地下部分は800mm。
片方のサイドは上部に看板をつける予定でいるので地上部2000mm、地下部1000mm。
ということで地面を掘る作業も大変です!(@_@)
今回塗装で使ったのはマルタの「匠の塗油」
え油という植物性油と天然顔料で出来た自然塗料です。
塗料は色々使ったことがありますが、化学合成塗料はやっぱりきついんですよね。
臭いもすごいし、一度次の日オシッコがまっ茶色になったこともあります。
体への負担、環境への負担は大きいんだろうな、と思わざるをえません。
これも無臭ではありませんが、鼻をつんざくキツイ臭いはありません。
色のりはこんな感じです。
キシラデコールのように上から塗料で被せる感じではなく染みこませる感じです。
(昨日同級生のお母様が通りかかったのですが、「いい色よぉ!ハデでもなく地味でもなく!」を連呼してくれました!)
今回新たに発見したのが地下部分で試してみた木材をバーナーで焼くことの良さ。
まぁ結局その上に前に使って余っていたキシラデコールを上ぬりしたのですが・・・
地下の土に埋まってる部分が一番腐りやすいそうで、やっぱり心配で。
組み立てたものを掘った穴に入れて出た土を穴に入れて突き固めます。
母のヨイトマケ姿です。
このようにカットミスやら想定違いやらで穴ぼこが空いていたりと、よく見るとアレレ・・・
という感じですが、まぁそれなりの立派なものが出来たのではないかと思ってます。
背面部です。
ちょっと屋根が高過ぎたので調整が必要かも。
さて、次は看板だー!
今回思ったより結構しんどい作業だったのでとりあえず気力が湧きません・・・
年内は無理だろうな。
もっと早くアップするつもりだったのですがとうとう前日に・・・
おそっ!
明日はおむすびを4種類、沢山握っていきます!
その内容をお知らせします。
1、玄米おむすび(くるみねぎ味噌)
食材:くるみ、長ネギ、玄米味噌、白ごま
米:北海道産ゆめぴりか
2、玄米おむすび(豆乳マヨ大豆肉)
食材:玄米大豆肉、豆乳マヨ、醤油
米:長野県産りんご米コシヒカリ
3、7分づき雑穀入り炊き込みおむすび
食材:人参、エリンギ、しょうゆ、醸造調味料、白ごま、もちきび、もちあわ
米:長野県産カブトエビの住む田圃のコシヒカリ
4、7分づき雑穀入り大豆ひじきおむすび
食材:大豆、ひじき、しょうゆ、料理酒、黒米、もちきび、もちあわ
米:長野県産カブトエビの住む田圃のコシヒカリ
以上です。
*お米は全て化学農薬・化学肥料使っていないものです。
他のものも食べられるように、少し小さめでお値段オール150円でやらせてもらいます。
その他良いお店が沢山並びます、是非会場に足をお運びください!
竹皮に包んでいきます。